APT Women ACCELERATION PROGRAM IN TOKYO FOR WOMEN

受講生

株式会社ビタリー 鈴木奈洋

株式会社ビタリー鈴木奈洋

Fashontech×Fintechをテーマにしたオンラインサービスの提供

ビタリーのサービスについて教えてください。

ビタリーの新規事業で、Fashontech×Fintechをテーマにしたオンラインサービスを手がけています。一言で言ってしまうとワンピースのレンタルサービスなのですが、ワンピース自体はビタリーが所有するわけではなく一般の投資家に持っていただきます。そのワンピースをビタリーで運営し、投資家は利回りを得るという仕組みです。ユーザーからみると普段は手が出ないような憧れのブランドや日本では見つけられないブランドの素敵なドレスを手軽な価格で着用する体験ができますし、ビタリーが洋服を管理するのでワンピースの所有者は手間をかけずに小額投資のビジネスを行うことができます。

日本、海外のブランドにとらわれないラインナップにすることでユーザーには“ドレスのブランドのファン”ではなく“私たちが提供しているサービスの世界観のファン”になってもらいたいと思っています。最近は台湾・香港・韓国にも素敵なデザイナーさんが出てきているので是非買い付けに行きたいですね。

ワンピースを借りるユーザーの動機はどんなものですか?

女性は特別な一着を纏うと、自信が持てたり前向きになれたり、いつもとは違う自分になれるものです。たとえば私は職業柄人前でお話しする機会も多いのですが、そんな時は自信をもってお話ができるように少し背伸びをした洋服を着ます。ただ大勢の方の前で毎回同じ洋服を着るのは少し気が引けてしまいますよね。数回しか着ないお洋服に高いお金を出すのは大変なので、ちょっとおしゃれをしたいときに気軽に素敵なワンピースを借りられるサービスがあったらいいな、と思い、私がほしかったサービスを作りました。多くの女性に気軽に良いお洋服を着る体験をしてもらって新しい自分を発見したり、楽しい時間を過ごしてもらえたら嬉しいです。

また洋服の状態を担保するためにレンタル回数に上限を設けて劣化した状態のものがユーザーに届かないよう品質管理を徹底していくつもりです。素敵なお洋服を着て女性に幸せな体験をしてもらうこと、素敵なお洋服を作ってくれたデザイナーさんのファンを増やしていくこと、この2つがこのサービスのミッションですから。

今後の展開を教えてください。

サービスの中で型にとらわれない自分らしい“かわいい”を見つけてほしいと思っています。“流行っているから”ではなくて“自分がかわいいと思うから”その洋服を選んでほしい。普段は自分で選ばないような洋服でも手軽な価格であれば挑戦することができると思いますし、「人それぞれの“かわいい”があるべきだ」と私は考えています。そのためにサービスの世界観の作りこみはしっかりとしていきたいですね。その世界観のファンになってもらえなければ、そもそもお洋服を借りてもらえませんから(笑)

また、“物を運用して利益を得る”というビジネスモデルによって購買すること=消費すること、という概念を覆したいです。ワンピースを買う人=ワンピースを着る人ではなくていいと思うんです。おじさんがかわいいワンピースを買ったっていいじゃないですか(笑)この仕組みで商品を購買する層を拡大して、日本のアパレル産業を盛り上げたいです。加えて日本は芸術家が成功することがとても難しい国の一つです。このサービスをたくさんの人に利用してもらうことでお洋服を作ったデザイナーさんのファンを増やすお手伝いができればと思っています。私たち起業家も欧米と比べるとまだまだ認められていないと感じています。芸術家と起業家でビジネスを成功させて、日本の階層構造にもインパクトを与えたいですね。

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