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受講生

株式会社オプティマス 髙尾 一美

株式会社オプティマス髙尾 一美

産官学連携で開発した次世代光触媒塗料「オプティマス」シリーズの製造販売

OPTIMUSについて教えてください。

OPTIMUS(オプティマス)は、弊社・大阪府立大学・堺市が一緒に開発した、光触媒の技術をもとにした次世代塗料です。

そもそも光触媒とは、光を吸収して強い活性酸素を発生させると同時に、『分解力』と『超親水性』という性質を発揮する物質で、これを塗料に組み込んだのがオプティマスです。

光触媒効果にはどのような効果があるのでしょうか。

たとえば以下のような効果があります。
・消臭抗菌→快適な空間
・空気浄化→シックハウス症候群の予防
・セルフクリーニング→外壁が汚れない

オプティマスは白さもウリです。通常の白い外壁はすぐに汚れてしまいますよね。でもオプティマスはセルフクリーニング、つまり自浄作用があるので白さが長期間保たれます。見た目もマットでおしゃれ、塗料なので新築でも後からでも塗布できますし、プライマーを使い分けると何にでも塗ることも可能です。

どこに使われることが多いのでしょうか?

自宅でも職場でも工場でもどこでも使えますが、病院・歯医者・ホテル・ジムなど、清潔さが必要だったり匂いがこもってしまうところで使っていただくことが多いです。

開発のきっかけを教えてください。

私の実家は塗料工場なんです。とはいえ家のビジネスにはあまり興味がなかったのでアメリカの大学を出てから東京で働いていました。ですがある日、タイに行くと日系企業の工場がどんどん進出していたタイミングで母親が堺で製造している遮熱断熱塗料が売れるんでは、と思い、タイに渡っての起業を決めました。

タイは年中暑いので工場のエアコン代が高くつきます。なので断熱遮熱できる塗料を屋根に塗装していたのですが、タイの空気が汚い。半年もすると真っ白の塗装がグレーになって反射率が落ちてします。そこで遮熱塗料と光触媒を一緒にした『1液型』光触媒塗料を思いつきました。そこで大阪府大・堺市と一緒に本格的な開発を始めました。結果的に今までにない光触媒の塗料を無事に開発できることになりました。

今後の展開を教えてください。

まずは色んなところでオプティマスを使って頂きたいです。真っ白の汚れのない建物を増やしたい。内装では先ほど申し上げた老人ホームなどはもちろん幼稚園や電車などニオイがあるところには広めていきたいです。そして次は海外。オプティマスは決して安いものではありませんから、都市を選ぶと思っています。その点ニューヨークはインテリアなどにお金をかけますからチャンスを感じています。

長期的なビジョンは、オプティマスを誰でも知っているグローバルブランドにする。アメリカのホワイトハウスも目標の1つです。真っ白で空気のキレイな街を作っていきたいです。

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