APT Women ACCELERATION PROGRAM IN TOKYO FOR WOMEN

受講生

株式会社ゼスト 伊藤由起子

株式会社ゼスト伊藤由起子

人材シェアリングプラットフォーム「ShareONE」の提供

ゼストのサービスについて教えてください。

ゼストが開発しているのは「ShareONE」というシステムです。このシステムは、行動予定表自動化システムをベースとした人材シェアリングプラットフォームであり、人のやりくりを自動化して最適化する、webベースのBtoB向けSaaSです。わかりやすく説明すると、人手不足が深刻な業界(コンビニ・外食等の流通業界、訪問看護・介護等の在宅医療業界、ハウスメーカーなどの施工業界など)でご利用いただくことで、人材のデータベースと連携させ、企業が有する人材のスキル・場所・空き時間のマッチングをし、仕事の割振りとスケジューリングを自動最適化できるというシステムです。

どのような会社で使われているのでしょうか。

主にはメーカーや、医療機器、ガスや電気などのメンテナンスが必要なものをイメージしていただくと分かりやすいかと思います。例えば客先の機械が故障したとします。修理依頼を受けたら、どの機種なのか、故障内容、修理時間はどのくらいかかりそうか、その技能を持っている人は誰なのかなどといったことを考えなくてはなりません。あまりにも項目が多いし複雑なので、この業務は社内のベテランの方がホワイトボードでなんとかやりくりしているのが現状です。

この業務をベテランの方だけに頼らず、自動的にできるようにしたのがShereONEです。

システム導入のきっかけはなんでしょうか

特に中小企業では、このスケジューリング業務ができる方が、社内に一人しかいないようなケースは珍しくありません。この方は休むこともできませんし精神的なプレッシャーもあり、体を壊したり精神疾患になったりして急に退職されることもあります。

そうすると企業としてはスケジューリングができないので、仕事の引き合いはあるけれど対応できないということになります。企業によってはスケジューリングが原因で売上が30%まで下がった会社もあるそうです。そのような企業等が、属人的になりすぎてはいけないと思ってシステムを探し、我々の製品を探し出していただけるようです。

我々のサービスを使っていただければ、生産性は今までの倍以上になるし属人性もなくなるので、お客さまには非常に好評です。

今後の展開を教えてください。

現在は特に、訪問看護・介護の会社様への導入に力を入れています。訪問看護・介護は地域性のあるお仕事ですが、会社によって職務内容は大きく変わりませんので、弊社のシステムと相性がいいのです。

またこのサービスは海外でも使うことができます。日本ですと現在はホワイトボードや紙で管理しているところも多く、いきなり全部システムにするというとびっくりされてしまうのですが(笑)、アメリカやヨーロッパではすでに業務はすべてデジタル化されているので、自動スケジューリングへの抵抗がありません。ですので日本での拡販はもちろん、海外での販売もこれから注力していきます。 将来的には、訪問看護・介護分野について米国から欧州、アジア、日本での展開を、さらに他の業界や人材以外の最適化シェアリングへ注力していきたいと考えています。

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